「人に移さないようにマスクを着用することを推奨します」といった情報が最近ニュースでよく聞かれるようになりました。スーパーマーケットなどでもマスクをして買い物にきている人を見かけることがあります。
このマスク着用、実はドイツにおいては車の運転中は着用してはいけないのです。初めてそれを知ったときにはびっくりしました。マスクを着用した状態で車を運転していて警察官に止められた場合、道路交通法違反で60€の罰金対象となります。
皆様お気をつけください。
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「人に移さないようにマスクを着用することを推奨します」といった情報が最近ニュースでよく聞かれるようになりました。スーパーマーケットなどでもマスクをして買い物にきている人を見かけることがあります。
このマスク着用、実はドイツにおいては車の運転中は着用してはいけないのです。初めてそれを知ったときにはびっくりしました。マスクを着用した状態で車を運転していて警察官に止められた場合、道路交通法違反で60€の罰金対象となります。
皆様お気をつけください。
宗教によって様々なタブーがありますが、今回はその中でも「宗教的に非常に厳格な生活」をしているユダヤ教の超正統派(ウルトラオーソドックス)と呼ばれる人たちに関連した記事をお送りします。
イスラエルのエルサレムには18世紀からずっと超正統派の方々のみが住むエリアとしてメア・シェアリームと呼ばれる場所があります。
彼らは宗教上の理由から出生率が高く1家族平均の子供の人数は6.9人。
2019年1月時点の報道では人口の12%(約100万人)へ増えています。
現在イスラエル政府もコロナの蔓延を防ぐため、外出制限を行っていますが、彼らは狭い2部屋のアパートなどに9人家族、人によっては子供が18人と両親で20人が狭い2部屋のアパートに住んでいたりするため、家の中にとどまることが実質不可能な状態に陥っていっます。
また彼らはユダヤ教の教義を学ぶことを最優先と考え、近代的な教育に否定的で、就労していない者が多いため、新型コロナの脅威が浸透しておらず、一般の風邪だと思って政府の方針に従わない人たちが多いのです。そのせいでエルサレム市内では現在すごい勢いでこの正統派ユダヤ教徒たちにコロナの感染が拡大しています。
今朝の報道によりますとエルサレム市内のコロナ隔離病棟に搬送されてくるのは、ほぼこの正統派の人たちのため、彼らの行動を規制することがイスラエルにおける重要なコロナ対策の一つとなっているそうです。
重箱の隅を突くような事柄でいちいち警告状を送り、小難しい理屈を添えて、金を払えという弁護士のこと。
今回話題に上がったのはアウグスブルクにある繊維会社の布縫製マスク
コロナ危機でマスクの需給が逼迫しているので、布でマスクを作り販売しようとした繊維会社が訴えられました。
警告状の内容は以下の通り。
布製マスクは医療衛生的に無意味のため、それらを流通させた者は特定の状況下で罰せられる可能性があります。
これは、現物を寄付した場合でも、原価で引き渡した場合でも同様に罰せられる可能性があります。
この繊維会社ではMund-Nasenschutz Maske(口と鼻の保護マスク)
として販売しようとしたため「医療衛生的に無意味」なものにSchutz(保護)をつけるのは違反だという見解だそうです。
現在ウェブ上でこうしたマスクの呼び方の議論が繰り広げられており、人によっては保護の文字を省いて、これは医療用衛生マスクでは有りません。あくまでもくしゃみや咳をしたときに飛ぶ飛沫を拡散しにくくし、他者へ感染させないように個人的に利用するものです。などの注釈をつければOK !など様々な意見が出ています。
今までこうした軽微な違反に置いてその罰金の上限は非常に高額でした。
そのため、弁護士がわざわざ些細なことで相手を訴えるケースが増えてしまいました。
軽微な違反でも訴状の内容が法律には則っているせいで罰金を取ることが簡単にでき、弁護士にとって美味しいビジネスになっていたのです。
ドイツ連邦司法省は警告の乱用を抑制するための法案を2018年9月1日に提出しました。
これは「警告業界」との戦いを目的としています。
この法案が可決されれば、
軽微な場合の契約上の罰則の上限を1000 €に設定
そうすることで弁護士の警告に対する経済的インセンティブが大幅に制限
することになります。
例:
インプリントの名の省略
キャンセルポリシーの表記が「14日」ではなく「2週間」になっていた
オンライン紛争解決のためのヨーロッパプラットフォームへのリンクの欠落
ドイツ語のニュースで面白い言葉をみつけました。
ドイツ語ではこの「ろくでなし探知機」をArschloch Radarと言います。
危機に直面した時、人はその内面にある人間性を晒します。
「ろくでなし探知機」に引っかかるひと
「ヒーロー探知機」に引っかかるひと
こうした危機の状態においても自分を失わずに落ち着いていられる人と、そうでない人
ヒーロ探知機にかからなくてもいい、でもろくでなし探知機には引っかからないように生きていきたいと、つらつら思いながらドイツ語のニュースを読んでいました。
新型コロナウィルス(Covid 19)に感染した人たちの検査や研究の結果、感染初期に特定の症状があることがわかりました。
今までも典型的な症状として、
「咳と喉の痛み」
「38.5℃の高熱が続く」
などは知られていましたが、通常の風邪の症状とも重なることから判断がつきにくく、診察した医者の判断に任されていました。
ところがボン大学のウイルス学者の研究の結果、
「かなり初期に他の症状が出る前の段階で嗅覚と味覚の喪失」
を訴えるという特徴をHeinsberg地区のCovid 19の患者たちから見出しました。
患者たちの70%以上がこの特徴に同意しています。
ある患者はシャワー中のシャンプーの臭いがわからなくなった。
ある母親は新生児のおむつの匂いがしなくなったため、おむつ替え時がわからなくなった。
ある看護師は自分の感染を確認するのに酢のエッセンスで自分の嗅覚能力をテストした、
などと話しています。
イギリスの研究者も 症状追跡アプリを使用した研究の結果、検査結果が陽性となった全患者のほぼ60%が味覚と嗅覚の喪失を訴えたというドイツのケースと同じような研究結果を出しています。
この嗅覚と味覚の変化は、一般の風邪などの場合、鼻詰まりや鼻水ガ原因です。
鼻が詰まることで匂いが感じにくくなり、それに伴って味覚が鈍ります。
ですがこのコロナウイルス感染症は鼻づまり症状がないことが多いため、鼻が詰まってないのに嗅覚や味覚が喪失した場合、これが感染の早期発見の手がかりとなるようなのです。
「他の症状と組み合わせて、悪臭や味覚の喪失を伴う人々は、Covid 19感染の可能性が3倍高くなるようです。ですので感染拡大を防ぐためにそうした初期症状の患者は自分自身を7日間隔離するようにしてください。」とロンドンのキングスカレッジの教授は訴えています。
ちなみにボンの研究者によると、嗅覚や味覚が喪失した患者も2〜3日後にはまた通常通りにおいや味を感じるようになるということです。
店舗のリース契約
業種によっては営業禁止に追い込まれ、長期に渡る収入の激減で店舗のテナント料が支払えなくなるケースが出てきました。こうした店舗の支払いはどうなるのでしょう?
通常ですと2ヶ月連続でテナント料の支払いが滞った場合、家主はテナントとの契約を打ち切ることができます。大抵の業種ではコロナ危機において収入がない状態でテナント料やその他の必要経費を支払うのは1ヶ月が限度といわれています。
個人の住宅の事情
<賃貸住宅の家主>
ドイツ全体で約66%の賃貸住宅は個人が家主として貸し出している物件になります。
そのうち約57%の家主は1つの物件のみを賃貸している状況にあり、家賃収入が途絶えた場合、少額の年金と家賃収入に頼っている年金生活者の家主は生活が立ち行かなくなってしまいます。
<賃貸住宅入居者>
ドイツ全土で約58%の人が賃貸住宅に入居しており、特に単身世帯はそのうちの73%が賃貸住宅への入居という統計が出ています。また大都市においては賃貸住宅の入居者人口が多く、田舎に行けば行くほど住宅の所有率が上がります。(2018年統計)
その中でもミュンヘンの賃貸価格はドイツでの中もトップクラスのため、入居者の収入に対する住宅費の負担は非常に大きくなっています。
<住宅所有者の住宅ローン>
こちらに関しては残念ながら政府としての解決策はありません。
各自が返済期間の延長や、返済の一時停止、分割払いの返済率についてが銀行窓口担当者などに相談をして解決策を模索することになります。銀行側もそうした困難な状況は認識していますので対応してくれますが、対応のスピードや方法は銀行によってまちまちです。
延期利息が発生したり、ローン期間の延長や月々の返済額が一時的に増える可能性もあります。まずは相談して選択肢を検討することが重要です。
<3月25日現在の政府の対応>
連邦政府は家賃の支払い猶予期間の延長と、賃料未払いによる賃貸契約打ち切りの禁止措置をとりました。現在この措置により、2020年4月1日から9月30日までの期間は家賃の支払いが滞っても、家主が未払いを理由に賃貸契約を打ち切ることはできなくなりました。
ただし、賃貸義務は当然残っており、支払期間が延期されるだけです。後払いでの貸借義務は遅くとも2年後2022年の6月30日までに支払いを完了することになります。
もちろんそれ以外の理由での賃貸契約の解除は今まで取り可能です。
現在世界中でコロナウィルスの拡散を防ぐために外出制限などが行われています。
この機会にインターネットで芸術鑑賞しませんか?
British Library とGoogleの期間限定共同プロジェクト。
Google Art and Cultureで公開中です。
英語のテキストとビデオでハリーポッターの魔法の秘密と歴史が学べます。
他にもオランダのハーグにあるマウリッツハイス美術館は英語で作品を公開中です。フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」、レンブラントの「テュルプ博士の解剖学講義」など。
ベルリンにあるペルガモン博物館の作品も現在Google Art and Cultureで公開中です。
ニューヨークのメトロポリタン美術館では豊富な日本の浮世絵が鑑賞できます。
シカゴにあるArt Institute of Chicagoではモネやゴーギャン、マティス、エル・グレコの作品などがデジタル化され公開されています。
先日隣国オーストリアではさらなるウィルス拡散防止策を発表しました。
4月1日から当面の間、公共の交通機関やスーパーマーケットでの買い物にはマスクの着用ガ義務付けられました。マスクは4月1日(水)よりスーパーマーケットなどで配布の予定です。
テューリンゲン州のイエナではドイツ初、公共の場においての口元と鼻をカバーするマスクなどの着用を義務付ける事になりなした。
ドイツ国内ではマスクの需給が逼迫しているため、家にある布などで手作りマスクを作って使用するか、スカーフやショールなどで鼻と口を覆うようにとのことです。
スペインのマドリッドでは4月9日まで医療従事者や消防、警察など現在の状況で必要不可欠な業務に従事する人を除き、すべての市民の自宅待機を決めました。
バイエルン州では当初4月5日までと言われていた外出制限が、罰金刑などのより厳しい条件のもと、4月20日まで延期が決定しています。
日本:336人 km² (2018年の統計)
人口密度が高く、また高齢者の人口の割合が非常に高く、発生源の中国に近い
ドイツ:232人 km² (2018年の統計)
人口密度はそれなり、高齢者人口の割合も日本よりは少なめ、中国からは距離も遠い
2020年3月27日現在の感染者数
日本: 1524人
ドイツ: 48582人
日本人:
挨拶はお互いにお辞儀のため、相手との物理的な距離を必要とします。そのため現在ドイツで制限されてる隣の人との距離1.5mが挨拶においては自然に行われているのです。
日常的にインフルエンザやO157、その他の感染症予防、花粉症対策の一環として手洗い、うがい、マスクの着用、除菌グッズの携帯が一般化しています。
ドイツ人:
頬へのキス、ハグ、握手などの挨拶が一般的なため、相手との距離が近く、接触率が高いのが特徴です。
現在でこそ除菌グッズが売り切れ状態になっていますが、もともと除菌グッズの種類が多いわけでも、日本のように沢山の人が日常的に使っているわけでもなく、どこの家庭でも見かけるものではありません。
マスクに関しても薬局などでは売り切れがここ1ヶ月ほど続いていますが、ドイツ人でマスクをつけて買い物などに来る人はほとんど見かけません。購入されたマスクの行き場が謎な状態です。
テレビの街頭インタビューで「なぜマスクをしないんですか?」と質問しているのを見かけましたが、回答は「息苦しく感じるから」「新鮮な空気のほうが体にいいはず」「マスクを持ってないから」でした。
他にもドイツではマスクで顔を隠すということにテロリストのイメージを抱く人が多く、そうした文化的な忌避感もマスクをしない人たちが多い理由なのではないかと思われます。
日本の複数の感染症専門医などの情報によると、新型コロナウイルスの感染の有無を調べる場合、PCR検査の信頼度はそれほど高くなく、「感度は70%くらい」としています。
感度:感染している人を正しく「陽性」と判定できる割合のこと
コロナテストを行う指針
WHO:
感染者と接触した人が症状を示した場合にのみ検査を行う事をWHOは勧めています。
日本:
軽症者や無症状者を検査せず、熱が4日続くなど感染が強く疑われる人や感染者との接触者に限りPCR検査を行っています。
ドイツ:
医者の判断により、軽症者や無症状者を検査せず、熱が4日続くなど感染が強く疑われる人や感染者との接触者に限り検査を行っています。ドイツ政府は勧告を参考にテスト件数を増やすことで感染者の早期発券と隔離も検討していましたが、検査機関の労働力、機材不足により、国民すべての検査は現実的でないと却下されました。
ドイツにおいては医者の判断で行われるコロナテストはドイツの健康保険加入者の場合、保険でその費用がカバーされます。